研究課題/領域番号 |
17K16873
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
高矢 寿光 近畿大学, 医学部, 助教 (60734689)
|
研究協力者 |
松村 謙臣
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 卵巣癌 / がんゲノム / 腫瘍内不均一性 / 癌ゲノム / ゲノム |
研究成果の概要 |
悪性腫瘍は様々なゲノム形質を有する細胞で構成されており,これを腫瘍内不均一性という.卵巣高異型度漿液性癌(HGSOC)は,約半数で相同組換修復(HRR)という遺伝子修復機構に異常が認められる.HGSOCのゲノムデータを解析し,腫瘍内不均一性とHRRの異常を数値化して検討を行い,腫瘍内不均一性とHRR異常が予後と関連性があること,化学療法前後で腫瘍内不均一性が減少すること,そして治療の時系列でHRR異常のスコアが変化する場合があることを明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍内不均一性が化学療法前後で減少するということは,減少したクローンに化学療法抵抗性の原因が存在することが示唆される.化学療法後のクローンの解析を進めることでHGSOCにおける化学療法抵抗性の原因を明らかにできる可能性がある.また,HRR異常は分子標的治療のバイオマーカーとなり得ることが報告されているが,必ずしも化学療法抵抗性とは関連しないことが示唆される結果であった.初回手術時の腫瘍検体の解析により,分子標的薬が有効と考えられる症例については術後の補助療法としての効果も期待される.
|