研究課題/領域番号 |
17K16888
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
古川 孝俊 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (80466630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 内視鏡手術 / 内視鏡下耳科手術 / 神経栄養因子 / 顔面神経再生 / 顔面神経再生術 / 内視鏡 / 顔面神経再生医療 / bFGF / 神経再生因子 / 耳科学 / 再生医療 / 低侵襲手術 |
研究成果の概要 |
2015年8月より高度顔面神経麻痺例にbFGFを使用した内視鏡下再生術を新たに開始した。日本顔面神経学会パネルディスカッション(2018)、日本顔面神経学会シンポジウム(2019)、3nd world congress on endoscopic ear surgery(2019)で報告した。現在約50例にまで症例数が増え、Bell麻痺高度麻痺例への改善が確かめられ、2022年4月の国際顔面シンポジウムのシンポジウムで成果を報告した。 基礎実験ではIGF-1の投与により、顔面神経麻痺モデルに対する治癒率が有意に改善したことを発見し、論文報告した(J Physiol Sci, 2020)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顔面神経麻痺が高度に進行すると保存的治療の治癒率が低くなり、麻痺後遺症に苦しむ患者の数が少なくない現状にある。高度顔面神経麻痺例にbFGFを使用した内視鏡下再生術を新たに開発し、その有効性を確認した。また、基礎実験では、IGF-1の顔面神経麻痺モデルに対する有効性を確認できた。 これらの成果から、治療成績が頭打ちとなっている顔面神経麻痺治療の現状に対し、breakthroughとなる再生治療が提案できるものと期待され、その臨床的・社会的意義は大きいと思われる。
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