研究課題/領域番号 |
17K16896
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西尾 綾子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (00611576)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 遺伝性難聴 / 前庭水管拡大症 / 耳科学 / Slc26a4 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、過去の研究で十分な注目が寄せられていなかった Slc26a4ヘテロマウスの聴力像と病態生理を解明することで、前庭水管拡大症患者、特に SLC26A4 変異が 1つの対立遺伝子にしか同定されていない患者に対して、難聴の進行予防や治療につながる知見を得ることであった。 平成29年度の研究目標は、Slc26a4ヘテロマウスおよびSlc26a4欠損マウスを獲得して、Slc26a4ヘテロマウス、野生型マウスおよびSlc26a4欠損マウスの聴力の経時的変化と、内耳におけるペンドリン発現の検証を行うことであった。 当初、国外の研究機関からSlc26a4欠損マウスおよび野生型マウスを輸入する計画であったが、予算を超えることが判明し、国内の研究機関に譲渡を依頼した。調整のために当初の目標より時期が遅くなったが、マウスを獲得して交配し、本研究に十分な大きさのコロニーを拡大中である。 また、マウスの聴力の経時的変化を検証する予備実験として、野生型マウスを用いて、聴性脳幹反応検査(Auditory brainstem response、ABR)の聴覚閾値、および歪成分耳音響放射(Distortion product otoacoustic emission、DPOAE)を測定した。ABR、DPOAEともに安定したデータを得るのに時間を要した。内耳におけるペンドリン発現については、今後予備実験を行う予定である。 以上の通り、遺伝子改変マウスの獲得およびコロニーの拡大、マウスの聴覚検査の予備実験を行い、Slc26a4ヘテロマウスの聴力像と病態生理を研究することが可能であることを確認することができた。研究代表者の退職に伴い、残りの研究計画は協力研究者によって継続される予定である。
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