研究課題/領域番号 |
17K16904
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
今井 篤志 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (30794309)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | HPV関連癌 / リキッドバイオプシー / 中咽頭癌 / メチル化 / cell free DNA / 循環腫瘍DNA / 頭頸部癌 / 個別化医療 / 腫瘍循環細胞 / メチル化解析 |
研究成果の概要 |
まずRNAシークエンスと網羅的メチル化解析によって、21メチル化候補遺伝子を抽出した。次に、中咽頭癌症例のDNAサンプルにて、予後と関連した10遺伝子を抽出した。さらに、リキッドバイオプシーからのctDNAサンプルにてメチル化解析をこの10遺伝子に行い、3遺伝子(CALML5, DNAJC5G, and LY6D) がリキッドバイオプシーによるメチル化解析によるHPV関連中咽頭癌症例の再発リスクならびにモニタリングに有効であることを確認した。今回の研究により、最近増加しているHPV関連中咽頭癌の症例の予後改善ならびに治療効果の判定を見極めるのに有効なマーカーを抽出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究は、リキッドバイオプシーによるHPV関連中咽頭癌の腫瘍状態を見極められるマーカーを探索することが目的であった。3種類の遺伝子のDNAメチル化を調べることによって治療後の腫瘍の状態、再発による腫瘍の増大を検知できる手法を開発することができた。従来、CT、MRI、PET-CTによる画像評価が治療に行われていたが、患者への負担が少ない採血から得られたctDNAによって、腫瘍の状態を評価することができ今後の臨床に応用されていくことが期待される。
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