研究課題/領域番号 |
17K16915
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
武本 憲彦 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20636485)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 中咽頭癌 / HPV / p16 / RNA-Sequence / RNA-seq / HPV陽性中咽頭癌 / RNAシークエンス / 頭頸部癌 / ヒトパピローマウイルス / 次世代シーケンサー / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
中咽頭癌のうちHPV-DNA(+)/p16(+)、HPV-DNA(-)/p16(+)、HPV-DNA(-)/p16(-)の3つのタイプの遺伝子発現パターンを比較するため、それぞれの患者検体を用いてRNA-sequenceを施行したところ、HPV-DNA(+)/p16(+)はHPV-DNA(-)/p16(-)に比べてPI3K-AKT-mTOR pathwayにかかわる遺伝子と細胞障害性T細胞の活性化因子に関与する遺伝子が強く発現していたが、HPV-DNA(-)/p16(+)とHPV-DNA(-)/p16(-)の比較では差が認められなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPV関連中咽頭癌の一般的なサロゲートマーカーであるp16免疫染色だけでは真のHPV関連癌を判別することは難しく、通常の臨床現場ではHPV-DNAやOncogeneを検出するモダリティを保持している施設はほとんどないのが現状であるため、真のHPV関連中咽頭癌を拾い切れておらず不要な治療強度内容の治療が施行されている。本解析で判明した発現分子はHPV-DNAの存在をより強く示すマーカーと考えられ、今回判明した分子は免疫染色で容易にシグナル判別が可能でありp16だけではなく本分子の発現強度を追加で免疫染色で解析することで真のHPV関連中咽頭癌の検出がさらなる精度を持って可能となると考える。
|