研究課題/領域番号 |
17K16921
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋本 和樹 九州大学, 大学病院, 助教 (20707195)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 頭頸部腫瘍 / 唾液腺癌 / 浸潤転移 / 受容体型チロシンキナーゼ / 分子標的治療 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 頭頸部癌 / 遠隔転移 / 個別化治療 / 頭頸部外科学 |
研究成果の概要 |
①ezrin蛋白高発現を唾液腺癌症例の28.5%で認め、ezrinとHER2を共発現する群は高率に遠隔転移を来し予後不良であった。②EGFR蛋白発現を再発転移唾液腺癌症例の77.8%に認め、EGFR遺伝子コピー数増加を16.7%に認めたが、抗EGFR抗体薬の治療効果は限定的であった。③PD-L1発現(CPS≧1)を再発転移唾液腺癌症例の68.5%に認め、とくに唾液腺導管癌、低分化癌などの高悪性度組織型で高率に発現を認めた。唾液腺癌における抗PD-1抗体薬による治療効果は限定的であったが、唾液腺導管癌などの高悪性度腫瘍、PD-L1高発現例において治療効果が期待できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部に発生する悪性腫瘍のうち約90%は扁平上皮癌であり、唾液腺癌をはじめとした腺癌系統の組織型を主体とする非扁平上皮癌の発生は比較的まれである。しかしながらその病理組織型は非常に多彩であり、各々の組織型についての分子生物学的特性は十分には解明されておらず、転移再発例に対する有効なレジメンも存在しないのが現状である。本研究では、唾液腺癌各組織型の浸潤転移、予後における、ezrinやHER2、EGFRといった分子異常の関与を明らかにした。また、転移再発唾液腺癌症例に対する、HER2、EGFR、PD-1等を標的とした新規治療における効果予測因子の解明を行った。
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