研究課題/領域番号 |
17K16924
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 崇正 九州大学, 大学病院, 助教 (50600912)
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研究協力者 |
中川 尚志 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (70274470)
日比野 浩 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70314317)
任 書晃 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80644905)
緒方 元気 新潟大学, 医歯学系, 特任講師 (80452829)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 内耳 / 蝸牛 / 電気生理 / ラセン靱帯 / 聴覚 / ラセン靭帯 / 耳科学 / 生理学 |
研究成果の概要 |
内リンパ液高電位(EP)は聴覚に必須の特性で、蝸牛側壁のイオン輸送に立脚し、その破綻は難聴を惹起する。本課題では、蝸牛側壁のラセン靱帯で生スライス標本を作製してwhole cell記録を行い、Na電流が観察された。これはin vivo実験の結果および数理モデルの予測に合致するものである。ラセン靱帯の線維細胞には、EP成立に重要なNaチャネルが存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内耳蝸牛の内リンパ液が持つ+80mVもの高電位は、聴覚の高い感受性を支える「電池」としての役割を持つ。本課題ではこの電池の「電源」に相当する蝸牛側壁を対象として電気生理学的解析を行い、電源の重要な要素としてNaチャネルが存在する可能性を見出した。今後その分子実体を解明することで、内耳性難聴の病態理解が進み、難聴疾患に対する創薬や再生医療の基盤となりうると考えられる。
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