研究課題/領域番号 |
17K16928
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山田 卓生 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (90573593)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 加齢性難聴 / NAD中間代謝産物 / Sirtuins / NMN / NR / 基礎医学 |
研究成果の概要 |
飼料至適濃度の決定については過去の文献と同様の結果であり、過去の文献の濃度のNMN、NRを使用した。次に、1か月齢の加齢性難聴マウスモデル(C57BL/6 マウス)を用いて、通常食群または通常食群+NMNまたはNR含有の飼料投与群で6か月間検討を行ったが、難聴の出現が明瞭に出らず、有意差のある結果が得られなかったため、高脂肪食群、低脂肪食群、高脂肪食+NMNまたは NR含有の飼料投与群を設定し、同様の実験を行った。この結果ABRでは高脂肪食群で難聴進行を呈し、NMNまたはNR含有の飼料投与群では難聴進行の抑制効果を認めた。それ以後の実験は進まなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Sirtuins、NADを介する反応経路は加齢性難聴の発症、病態形成にも関与している可能性があることがわかった。加齢に伴い、蝸牛内においてもNADの減少、Sirtuinsの活性低下が起るが、NMNもしくはNRの投与により、これら反応経路の再活性化が起り、その結果として加齢に伴う難聴の発症が防止できる可能性があると考えられた。このことにより、加齢性難聴の発症予防について薬剤開発の可能性が示された。
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