研究課題/領域番号 |
17K16930
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
喜瀬 乗基 琉球大学, 病院, 医員 (60636421)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 急性期 / fMRI / 脳活動 / リハビリテーション / 医療 / 臨床 |
研究成果の概要 |
顔面神経麻痺(FP)群(左)と対照群では、運動実行領域と体性感覚処理領域である一次運動野、前運動野、補足運動野、一次・二次体性感覚野、前帯状回に一貫した脳活動が認められた。FP群では、感覚運動野の対側(右)隣接領域に活動が拡大し、左一次運動野の活動が低下した。 FP患者の脳活動は、求心性神経系が無傷であるにもかかわらず、遠心性神経系が障害されることによって影響を受けている可能性がある。FP患者は顔を動かそうとするが、麻痺により顔の動きが極端に悪いため、感覚入力が減少し、運動感覚の混乱が運動野や体性感覚野の大きな脳活動変化を誘発している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FPにおけるリハビリテーションにおいては、顔面運動時の脳活動を理解することが重要であるが、FPの発症急性期における顔面運動に関する脳活動はほとんど分かっていない。 今回の研究により、FP患者において感覚運動皮質の活動は発症後の初期段階より変化していることが示された。本研究によって得られた脳活動の変化は、リハビリテーションにおける新たな治療戦略を考えていく上で重要な知見であると考える。
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