研究課題/領域番号 |
17K16932
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
吉江 進 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70705459)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | iPS細胞 / 気道上皮 / 杯細胞過形成 / マウスiPS細胞 / ヒトiPS細胞 / 杯細胞過形成モデル / マイクロアレイ解析 / タバコ煙溶液 / マイクロアレイ / 杯細胞 / タバコ煙水溶液 / Muc5ac / 分化誘導 |
研究成果の概要 |
喘息等の呼吸器疾患に伴う気道のリモデリングは、気道上皮細胞の杯細胞過形成や粘膜下腺過形成、基底膜下の線維化、平滑筋の肥厚を特徴とする。その中でも、杯細胞過形成による過剰な粘液産生は高度な気道閉塞を来たし窒息死を招くことから、杯細胞過形成機構の解明は急務とされている。本研究は、iPS細胞から杯細胞過形成モデルを作製することで、杯細胞過形成機構の解明を目的とする。まず、マウスiPS細胞から気道上皮組織への分化誘導技術を利用しながら杯細胞過形成モデルを作製した。さらに、マイクロアレイ解析によって杯細胞過形成に関与する幾つかの候補遺伝子の抽出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、主に実験動物によって杯細胞過形成機構の解明が行われてきた。しかし、実験動物を用いた研究では、詳細な分子機序の解明が困難である上に種が異なるためヒトの病態を厳密に模倣することは難しく、病態解明ツールとして適さないと考える。本研究によって、iPS細胞から杯細胞過形成モデルを作製することができれば、実験動物の代替えとなる有効な杯細胞過形成モデルになり、杯細胞過形成機構を細胞レベルから追求していくことが可能になる。さらに、ヒトiPS細胞由来杯細胞過形成モデルを利用し杯細胞過形成機構を解明することができれば、ヒトに対して特異性の高い、新しい治療薬への開発に繋がると考える。
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