研究課題/領域番号 |
17K16936
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
荒井 康裕 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90614818)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 唾液腺癌 / オルガノイド / 三次元培養 / ヒト唾液腺癌細胞株 / PDX / 薬剤評価 / PDX / 腺様嚢胞癌 / 唾液腺 |
研究成果の概要 |
唾液腺腺様嚢胞癌(ACC)においては安定した細胞培養の欠如により,適切な薬剤感受性評価モデルの構築等十分な基礎研究がなされていない. ACCの新しい基礎研究モデル開発のために、オルガノイド培養と患者由来の腫瘍異種移植(PDX)の技術を用いた.患者由来またはPDX由来のオルガノイドの同所性異種移植にて、NSGマウスの顎下腺に移植した。 PDX由来のオルガノイド細胞は,in vitroでの薬物感受性評価に用いた.ヒト由来ACCオルガノイドを同所性移植し、腫瘍形成能を確認した。2種のPDX腫瘍からの短期オルガノイド細胞培養も確立され,これらの短期培養細胞に対する薬物感受性試験の確立が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唾液腺癌は,これまで細胞株の培養が困難なために基礎研究が進んでおらず,外科的切除以外にエビデンスのある治療法が存在しなかった.今回の唾液腺癌のオルガノイド培養の成功により,前臨床研究として,この方法を用いた唾液腺腺様嚢胞癌の化学療法をはじめとした新規治療方法の探索がすすむことが期待される.また本研究のように,PDXとオルガノイドの技術を複合的に用いることは,唾液腺癌の他の組織型や希少癌の研究において,基礎研究方法のバリエーションを大きく増やすことが期待される.
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