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反復性中耳炎の質的免疫能解析と免疫療法の適応基準の作成

研究課題

研究課題/領域番号 17K16939
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

武田 早織  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20644090)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード反復性中耳炎 / 肺炎球菌 / 難治性中耳炎 / 免疫グロブリン / 難治中耳炎 / 細菌 / 感染症 / 免疫学
研究成果の概要

本研究では、免疫グロブリン製剤に含まれる抗肺炎球菌特異的抗体価およびオプソニン化能の検討を行った。結果、免疫グロブリン製剤10 ロットには、PspAとP6に対する特異的IgG抗体が、健常成人血清と比較して約10~30倍多く含まれていることが判明した。抗体の質的評価では、オプソニン化貪食殺菌能評価法(OPK assay)に基づき行った結果、免疫グロブリンでも十分殺菌能が見られることがわかった。以上の2つの実験系が確立することができたため、今後は反復性中耳炎の患者を対象に臨床実験へと応用していく予定であり、既に現在開始している段階である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳幼児から2歳までは自身の免疫機構が未熟であり、この時期に急性中耳炎を含めた感染症が難治化、重症化することが問題となる。一方、急性中耳炎の起炎菌である肺炎球菌は様々な病原因子により薬剤耐性を獲得し再増殖により容易に再発する状態となる。本研究では、低年齢患児における肺炎球菌対する宿主の特異的抗体価と、貪食細胞の殺菌を誘導する機能を評価した。免疫グロブリン製剤による莢膜の薄い肺炎球菌に対する貪食作用が容易であることが判明し、低年齢患児に対しては肺炎球菌が侵入、付着した早い段階で免疫グロブリンを投与するとさらに有効であることが推測され、難治性中耳炎の治療方法に対して貢献できると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2020-03-30  

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