研究課題/領域番号 |
17K16942
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
粕谷 健人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70594521)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 耳科学 / 内耳 / 耳小骨 / 破骨細胞 |
研究成果の概要 |
骨吸収と耳小骨・聴覚の関連性は先行研究にて示されている。破骨細胞の活性や分布は中耳組織の骨化のタイミングと関連することから、我々はまず、健常マウスの耳小骨の形成について評価し、耳小骨の形成機序を解明した。また、人工中耳炎モデルマウスの耳小骨や内耳骨にて、破骨細胞の発現を評価し、健常マウスモデルと比較検討を行った。 最後に内耳に感染が浸潤する機序について検討した。内耳への感染伝搬に関与するリポポリサッカライド(LPS)は正円窓膜において炎症を惹起させ、薬剤の内耳到達促進につながる透過性の亢進をもたらすと考えられた。これらの結果をもとに、内耳への感染波及と聴力に影響する因子を、解析しえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内耳外側、蝸牛軸は骨にて包まれているが、その内耳周囲骨の発達形成に関する論文は極めて少なく、内耳が外肺葉由来であることは推測されているものの、その病態生理はほとんど解明されていない。他の報告にて、内耳の外側壁とその外側の骨は連絡があり、骨自体が内耳機能に関与する可能性が示唆されている。したがって、今研究にて耳小骨、内耳骨の骨代謝や破骨細胞の活動性を解析し、内耳への感染波及と聴力に影響する因子を解析しえたことによって、例えば蝸牛硬化症などの病態解明、臨床応用に転化が可能であると考えられる。
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