研究課題/領域番号 |
17K16943
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
伊藤 文展 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (40528329)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 甲状腺 / ヒトiPS細胞 / 医師薬学 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
前研究課題から引き続き未完成であったヒトiPS細胞から甲状腺濾胞細胞の誘導方法の確立を目指した。既報の甲状腺前駆細胞誘導法や、甲状腺誘導方法を一部改編した条件で甲状腺前駆細胞のマーカーであるPAX8およびNKX2.1陽性 細胞を免疫染色にて確認することができた。しかしながらPCRにて十分なNKX2.1の発現が認められなかった。気道上皮誘導の既存報告も参考にし、条件変更を繰り返し行った。しかしながら同様にPCRではNKX2.1の発現量は多くはなかった。十分な誘導効率にて甲状腺前駆細胞を誘導する方法の確立ができず、甲状腺機能低下症への臨床応用はかなわなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトiPS細胞より甲状腺濾胞細胞を効率よく誘導することができれば、将来的に様々な甲状腺疾患に役立てることができる。甲状腺癌をはじめとする腫瘍性疾患により甲状腺切除を余儀なくされたり、頭頸部癌に対する放射線治療を受けたりすると、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性がある。そのような患者には、現状ではチラーヂンの毎日の内服が必要になる。もしヒトiPS細胞より甲状腺濾胞細胞を誘導することが可能になれば、誘導した甲状腺濾胞細胞を移植することで毎日の内服も不要となる可能性がある。
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