研究課題/領域番号 |
17K16949
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 神戸大学 (2018) 近畿大学 (2017) |
研究代表者 |
藤田 岳 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90533711)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 聴神経腫瘍 / 遺伝子 / 難聴 / エクソソーム / マイクロRNA |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、聴神経腫瘍の聴力悪化や増大に関わる因子を探ることにある。聴神経腫瘍手術を行った腫瘍組織に対して、癌および肉腫において高頻度に変異を認める遺伝子を、次世代シーケンサーを用いてターゲットシークエンシングを行った。聴神経腫瘍の発生にはNF2遺伝子の異常が最も重要であると考えられている。本研究でも、NF2遺伝子変異は、10例中4例(40%)に認められ、その他にもいくつかの遺伝子に変異が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
聴神経腫瘍の発生にはNF2遺伝子の異常が最も重要であると考えられている。NF2遺伝子は22番染色体長腕に存在し、腫瘍抑制タンパクであるMerlinをコードする。このMerlinの働きが失われることにより、腫瘍が発生すると考えられている。 このMerlinタンパクは多くの重要なシグナル伝達系との関わりが報告され、複雑なパスウェイを形成している。本研究でもNF2遺伝子の変異が最も多くみられ、重要な因子であることは間違いないが、全ての症例でNF2遺伝子変異が認められるわけではない。どのような仕組みで腫瘍が増大や聴力悪化を引き起こすのかについて、現在さらに解析を進めている。
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