研究課題/領域番号 |
17K16967
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
畑 匡侑 京都大学, 医学研究科, 助教 (70748269)
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研究協力者 |
池田 華子 京都大学, 医学部附属病院 臨床研究総合センター, 准教授
有田 誠 理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, チームリーダー
岩井 祥子 京都大学, 眼科, 特定研究員
川口 恵理 京都大学, 眼科, 実験補佐員
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | クリスタリン網膜症 / 網膜変性疾患 / 疾患特異的iPS細胞 / 網羅的脂質解析 / 遊離コレステロール / シクロデキストリン誘導体 / CYP4V2 / iPS細胞 / 脂質代謝 / 創薬 |
研究成果の概要 |
本研究では、CYP4V2遺伝子変異をもつBCD患者から、疾患特異的iPS細胞を樹立し、RPE細胞へと分化させた(BCD由来iPS-RPE細胞)。BCD由来iPS-RPE細胞は、細胞内に空胞を形成し、リソソーム機能障害およびオートファジー障害を認め、細胞死が生じていることが明らかとなった。さらに、網羅的脂質解析により、細胞内に糖セラミドおよび遊離コレステロールが蓄積していることが明らかとなった。また、遊離コレステロールを減少させるシクロデキストリン誘導体やδトコフェロールにより、細胞障害が改善することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現時点で治療法のないクリスタリン網膜症の病態の理解よび治療法の開発に繋がる研究であり、その意義は非常に大きいと考える。本研究で有効性が明らかとなったシクロデキストリン誘導体は、同じく難病であるニーマンピック病C型の中枢神経症状に効果が期待されている化合物であり、臨床応用に向けて既に開発がすすめられている。我々は、眼疾患に対する投与方法の検討などを行い、クリスタリン網膜症に対しても臨床応用を進めていきたい。
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