研究課題/領域番号 |
17K16974
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
寺崎 寛人 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (20746888)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 網膜色素上皮細胞 / 上皮間葉転換 / 加齢黄斑変性 |
研究成果の概要 |
網膜色素上皮細胞(RPE)の線維化(上皮間葉転換)は加齢黄斑変性の末期にみられる変化である。本研究では生体の状態に近い極性RPEと汎用される非極性RPEにおけるEMTのメカニズムを調べた。EMTを誘発するTGF-beta刺激への反応は極性RPEと非極性RPEで異なることが分かった。非極性RPEへのTGF-beta刺激では上皮系のマーカーの発現が減少したことがwestern blot,免疫染色で確認でき、その作用はプロテインキナーゼC(PKC)阻害剤によって打ち消された。非極性RPEにおけるTGF-beta誘発EMTは少なくとも一部はPKC経路に依存している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢黄斑変性は中途失明の原因の主な疾患のひとつである。現在の治療の中心である抗血管内細胞皮増殖因子薬により視力の維持が可能となりつつあるが、多くの患者は同薬の定期的な投与が必要で患者への負担が大きい。本研究の成果は加齢黄斑変性症の進行期にみられる線維化のメカニズムを調べたものであり、加齢黄斑変性の病態解明や上記の問題を解決するような新たな治療に繋がる可能性がある。
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