研究課題/領域番号 |
17K16977
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
富安 胤太 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70770436)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 脈絡膜新生血管 / 眼免疫学 |
研究成果の概要 |
加齢黄斑変性に伴う脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization: CNV)に対する治療法としてVEGF阻害療法は一定の効果をあげているが、無効例、再発例なども多い。VEGF以外の治療ターゲットとして、high-mobility group protein B1: HMGB1に着目した。HMGB1はマウス実験的CNVにおいて、過剰に発現していることが確認された。また抗HMGB1抗体の硝子体内投与によりCNVからの蛍光漏出が抑制され、体積も縮小し、炎症性サイトカイン(VEGF, IL6, MCP-1)の抑制を認めた。それらを介してCNVが抑制されていることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢黄斑変性は失明の危険性のある疾患で、年々増加傾向にある。加齢黄斑変性の滲出型である脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization: CNV)に対しては、血管内皮増殖因子阻害療法が一定の効果をあげているが、充分とは言えない。今回我々は、新たな治療ターゲットとしてhigh-mobility group protein B1: HMGB1に注目した。HMGB1阻害はマウスで実験的に作成したCNV周囲に過剰に発現しており、その阻害によりCNVが縮小した。また、CNV形成に関与する炎症性サイトカインの過剰な発現を抑制することができ、CNV形成に関与することが示された。
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