研究課題/領域番号 |
17K16983
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
今田 敏博 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (80790360)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 生体イメージング / 二光子顕微鏡 / 涙液 / 涙腺 / カルシウムシグナル / 薬理遺伝学 / 泣く / 生体カルシウムイメージング / 涙 / 眼科学 |
研究成果の概要 |
涙腺細胞腫特異的にカルシウムセンサーを発現する遺伝子改変マウスと二光子顕微鏡を用い、生体で涙腺のカルシウム応答を可視化できる実験系を構築した。本実験系では、涙腺周囲に灌流チャンバーを設置することで、涙腺局所のみ刺激剤および阻害剤の暴露を可能とする。この実験系を用い、角膜知覚刺激時の涙液動態および涙腺筋上皮細胞、腺房細胞のカルシウム応答性を解析した。また、ウイルスベクターを用いた遺伝子導入法により、涙液分泌中枢、上唾液核にDREDDsを発現させ、CNOの腹腔投与による上唾液核興奮時の涙腺腺房細胞のカルシウム動態の可視化にも成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の涙液分泌に関する研究では、涙腺機能に主眼が置かれ、脳との連動性に着目されずに解析されてきた。本研究では、二光子顕微鏡による深部生体イメージング、涙腺細胞腫特異的カルシウムプローブを発現する遺伝子改変マウス、薬理遺伝学による脳操作を組み合わせることで、脳―涙腺活動の直接的な関わりを解析可能とする実験系を構築した。本研究を元に、脳―涙腺活動の連動により生じる「泣く」メカニズムを解明することにより、根本治療法が存在しない眼表面疾患に対し、新しい、創薬・治療戦略の確立が可能となる。
|