研究課題/領域番号 |
17K17001
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2019) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
児玉 匡 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (60771045)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小腸移植 / マクロファージ / 免疫抑制 / ラット / 臓器移植 / 拒絶抑制 / 移植免疫 / 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
PAK-2を阻害し、サイトカイン産生とマクロファージ(Mφ)の分化・増殖を抑制する新規免疫抑制剤PQA-18の効果をラット小腸移植モデルを使用して評価した。小腸移植後、レシピエントには術後1日目(POD1)から2週間までPQA-18(4 mg / kg)腹腔内注射を行った。PQA18投与群では移植片の生存期間の延長、レシピエントT細胞の増殖抑制、移植グラフトリンパ節へのMφの浸潤抑制を認めた。また、PQA-18を骨髄幹細胞に加えて培養したところ、Mφへの分化抑制を認めた。PQA-18は小腸移植片の生存を延長し、移植片やリンパ節へのMφの浸潤を抑制することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小腸移植後のグラフト生存期間は他の臓器と比較すると芳しくない。これは小腸自体が外界と接するためマクロファージといった自然免疫が発達していることと、既存の免疫抑制剤ではしばしば腎機能障害を認めることが原因として考えられる。 今回、ラット小腸移植後にマクロファージの増殖・分化を抑制する新規免疫抑制剤であるPQA-18を投与したところ、腎機能障害といった副作用なく、小腸移植グラフトの生存期間の延長を認め、グラフトリンパ節内のマクロファージ減少を認めた。今後、既存の免疫抑制剤と併用することで、副作用を軽減し小腸移植グラフトのさらなる生存期間延長が期待できる可能性が考慮された。
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