研究課題/領域番号 |
17K17007
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
川島 弘之 日本大学, 医学部, 助手 (60645703)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DFAT / 炎症性腸疾患 / エクソソーム / 脱分化脂肪細胞 / Exosome / exosome / Tリンパ球 / 免疫抑制 |
研究成果の概要 |
脱分化脂肪細胞(dedifferentiated fat cell, DFAT)およびASC由来のエクソソームからRNAを抽出し、miRNAの発現解析を行った結果、T細胞の増殖制御に係わるmiRNA、ナイーブT細胞から制御性T細胞への分化制御に係わるmiRNA、Th17細胞への分化を制御に係わるmiRNAの発現が確認された。 DFATとASC、それぞれに由来するエクソソームのヒトT細胞の増殖と分化への影響に関して検討した結果、いずれも用量依存性にT細胞の増殖を抑制し、また制御性T細胞への分化を促進することで、Th17細胞への分化を抑制することが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は脂肪を脱分化して作製した脱分化脂肪細胞(DFAT)が、間葉系幹細胞と同様の免疫抑制能をもつことを示し、炎症性腸疾患を念頭に新規治療法の開発を行ってきた。しかしDFATを静脈投与することで、炎症性腸疾患の改善は見られたものの、投与した細胞の大半は肺でトラップされ、target部位への細胞輸送はわずかとなってしまうだけでなく、しばしば肺塞栓によって呼吸停止を引き起こすこともあった。今回DFATの免疫抑制能の一部が、exosomeによりもたらされることが証明されたことで、今後細胞を直接使用せずにエクソソーム単体で炎症性腸疾患に対する新規治療法を開発することが期待される。
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