研究課題/領域番号 |
17K17009
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高木 尚之 東北大学, 医学系研究科, 助教 (30569471)
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研究協力者 |
館 正弘 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50312004)
川上 和義 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10253973)
菅野 恵美 東北大学, 医学系研究科, 講師 (10431595)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 創傷治癒 / バイオフィルム / 慢性創傷 / 創傷治癒学 / 慢性潰瘍 |
研究成果の概要 |
慢性創傷にはバイオフィルムが関与していることは広く知られるようになってきているが、全ての慢性創傷にバイオフィルムを認めるわけではない。 本研究にて、慢性創傷においてバイオフィルムを調べたところ、33%の創傷でバイオフィルム形成を認めた。加えて、虚血状態においてはバイオフィルム形成が阻害されること、バイオフィルム形成には好中球が関与することを明らかにした。各種バイオフィルムに対する治療法の中で洗浄型局所陰圧閉鎖療法(NPWT-id)がバイオフィルム形成を効果的に阻害することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創傷治癒におけるバイオフィルム形成は抗菌薬に抵抗性を示し、慢性化、難治化の原因となる。バイオフィルムに着目した創傷管理については、抗菌作用のある外用剤や被覆材を使用し漠然と対処しているのが現状である。本研究により、バイオフィルムの形成しやすい条件について明らかとなり、加えて、バイオフィルム制御法として、洗浄型局所陰圧閉鎖療法が効果的にバイオフィルムを制御しうる治療法ということが示唆された。 更なる検討が必要であるものの、本研究の結果より、新たな難治性創傷管理のストラテジーが樹立・普及しうると考えられ、社会的な貢献をもたらすと考えられる。
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