研究課題/領域番号 |
17K17019
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
峯田 一秀 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70747815)
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研究協力者 |
佐藤 克也
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ケロイド / カルシウムシグナル応答 / ストレッチ刺激 / カルシウムイオン / 病的応答 / 線維芽細胞 / 伸展刺激 / カルシウムシグナル / 力学的刺激 |
研究成果の概要 |
ケロイド由来線維芽細胞(K-FBs)と正常皮膚由来線維芽細胞(N-FBs)に対して、繰り返しストレッチ刺激を付与し、共焦点顕微鏡下で細胞内カルシウムイオン濃度をリアルタイム観察した。N-FBs群(約7%)と比較し、K-FBs群(約20%)で細胞応答率が有意に高く、ストレッチ刺激に対する易感受性を認めた。細胞内カルシウムイオン濃度は、ピーク後にnegative feedbackによる調整がみられた。ピーク値を比較すると、K-FBsが有意に高く、N-FBsを正常応答と仮定した場合、ROC解析によるカットオフ値は1.77であり、KFBs中の約13%で病的応答を示す細胞集団が存在すると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で、ケロイド由来線維芽細胞は繰り返しストレッチ刺激に易感受性であり、約13%に細胞内カルシウムイオン濃度の過剰な上昇を伴う病的応答が確認された。我々は、この病的応答を示す細胞集団がケロイド体質特有のものであると推察しており、原因として、小胞体ー細胞質間の細胞内カルシウムイオン濃度調節機構の機能異常でないかと考えている。今後、細胞内カルシウムイオン濃度を調節している小胞体膜上のカルシウムポンプ/チャネルについて検証し、ケロイド体質の解明を目指す。
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