研究課題/領域番号 |
17K17024
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
武藤 真由 横浜市立大学, 医学研究科, 共同研究員 (10723348)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 乳房再建 / 脂肪注入 / 放射線照射後 / 脂肪移植 / 放射線 |
研究成果の概要 |
5例の患者(培養脂肪幹細胞付加脂肪注入:4例、純脂肪注入:1例)が本研究に含まれた。現時点で手術回数は3回が2例、2回が2例、1回が1例であり、再建完了2例、完了見込み2例、治療途中1例であった。粘弾性測定結果は、1例を除く4例は、脂肪注入により放射線照射後の皮膚の張りは増し、弾力性は増し、皮膚疲労効果は小さくなる傾向にあった。また体積測定に関しては、測定完了1例のみであるが、51.8ccの増加を認めた。しかし、健側の生検後の凹みに対しても脂肪注入を行ない、視診上明らかに形態の改善を認めているが、-8.8ccと体積が減少しているため、測定機器の誤差があり、より多い体積増加の可能性も考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線照射後の皮膚は、晩期障害として微小血管の閉塞や過剰な線維化が起こることにより、乳房皮膚が硬く乾燥し、創傷治癒機序が正常に働かない状態となっている。本研究では、培養脂肪幹細胞付加脂肪または純脂肪による脂肪注入により、放射線照射後の皮膚の張りは増し、弾力性は増し、皮膚疲労効果は小さくなる傾向にあった。乳癌術後・放射線照射後の症例に対する脂肪注入による乳房再建は、乳房体積を増しつつ、乳房皮膚の状態が改善する可能性が示唆された。
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