研究課題/領域番号 |
17K17026
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 夏美 自治医科大学, 医学部, ポスト・ドクター (70638246)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 再生医療 / 血管内皮前駆細胞 / 血管内皮細胞 / 脂肪幹細胞 / 脂肪組織 / 創傷治癒 / 難治性潰瘍 |
研究成果の概要 |
難治性潰瘍など虚血・線維性の組織に対する治療では、組織を肥沃化(幹細胞を補充)し、血管新生・血流改善することが重要である。血管新生に必要な血管内皮前駆細胞は、全身の血管に存在するものの血管を容易に採取できないことから、これまで臨床導入の検討に入ることが困難だった。人体に豊富に存在するヒト脂肪組織は、毛細血管網に富み、外科的に安全に採取可能で、血管新生再生医療の重要なツールとなりうる組織である。本研究の主たる成果は、ヒト脂肪組織由来血管内皮前駆細胞(Adipose derived Endothelial Progenitor Cell; AEPC)の純化培養に世界で初めて成功したことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:血管系の研究分野では、それぞれの組織から調製した血管内皮細胞・前駆細胞に対する研究がなされている。ヒト脂肪組織に存在するAEPCは、これまで純化培養法が確立されていなかったために基礎的データの蓄積ができなかったが、今回、AEPCの純化培養に成功したことにより、データ取得が可能な段階になった。本研究では、AEPCの血管内皮細胞としての性質、前駆細胞としての性質に関する細胞特性解析を行い、新規の知見を提供できた。社会的意義:純化AEPC/AECを獲得できたことにより、再生医療の新たな候補ツールを得ることが出来た。
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