研究課題
若手研究(B)
難治性である糖尿病足病変の有効な治療法として、細胞シート工学を用いて作製した脂肪由来幹細胞シートと人工真皮を併用し、肥満2型糖尿病モデルラットの他家移植で創傷治癒促進を示し、実験プロトコルを示した。また、当研究チームの濱田を筆頭にヒト脂肪細胞から作製したヒト脂肪由来幹細胞シート(hASCシート)の評価、肥満2型糖尿病モデルラットへの移植を施行し、hASCシート作製プロトコルを確立し、hASCシートは異種移植で有意な創傷治癒促進を認めた。
難治性である糖尿病足病変の有効な治療法の確立を目指した。細胞シート工学を用いて作製したラットあるいはヒト脂肪由来幹細胞シートと人工真皮との併用は肥満2型糖尿病モデルラットで明らかな創傷治癒促進を示しており、同種あるいは異種の個体への創傷治癒の有効性を認めた。今後、創傷治癒において、脂肪由来幹細胞シートが治療法確立の選択肢となり得、また、脂肪由来幹細胞シートを用いた際、自家での移植のみならず、同種あるいは異種での移植も治療の手段になり得ることが示された。
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