研究課題/領域番号 |
17K17040
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 自治医科大学 (2018) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2017) |
研究代表者 |
田代 絢亮 自治医科大学, 医学部, 助教 (20622070)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 再生医療 / MSC / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 免疫細胞 / ADSC / エクソソーム / リンパ管新生 / 形成外科 / 脂肪細胞 / 免疫 |
研究成果の概要 |
二次性リンパ浮腫における脂肪組織の生理的変化を示した。長期に渡るリンパ液の貯留状態は、慢性炎症や進行性の線維化、脂肪組織の恒常性の破綻、再生能の減少、免疫細胞の異常などの変化を引き起こしていた。これらの病理学的変化は進行性で非可逆的であるため、早期の治療介入が重要と考えられる。また、各病期における最適な治療選択を考える上でも、本研究の視点は役立つと考えられる。リンパ浮腫の脂肪組織に関しては、まだ分かっていないことも多く、さらなる研究の促進がよりよい治療戦略へと結びつくだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ浮腫の脂肪組織の特徴がある程度明らかになりつつあることで、リンパ浮腫の病態生理の解明に役立つ可能性が考えられる。それにより、新しいリンパ浮腫治療法の開発にもつながりうる。脂肪組織を減少させる治療法や脂肪組織を用いたリンパ浮腫治療法を開発することで、リンパ浮腫の根治に向け、一歩前進できる。また、リンパ浮腫患者の多くは、蜂窩織炎に悩まされている。突然高熱が出て、患肢が赤く腫れ上がり、炎症反応が急激に上昇する。本研究が注目した、リンパ浮腫脂肪組織における免疫細胞の違いの研究をさらに進めることで、蜂窩織炎に対する新たな治療法・予防法の開発が進む可能性がある。
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