研究課題/領域番号 |
17K17043
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
比留間 孝広 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40572277)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 敗血症 / 免疫抑制 / 腹膜炎 / 虚血再灌流傷害 / 免疫調整 / 腸管虚血再還流 / 肺炎 / 腸管虚血再灌流 / 免疫賦活療法 / インターフェロンβ / 緑膿菌 / 肺胞マクロファージ / ARDS |
研究成果の概要 |
腹膜炎後の院内肺炎による敗血症を想定し、回盲部結紮穿孔後の緑膿菌肺炎をおこすtwo hit動物モデルに対し、インターフェロンβ投与の効果を検討した。腹膜炎により肺炎はより重症化し、インターフェロンβは治療効果を示した。また肺炎直前の肺胞マクロファージの貪食能を評価し、腹膜炎により貪食能が低下し、インターフェロンβは貪食能を回復させた。またショックや手術による虚血再還流を想定し、first hitとして腸管虚血再還流の動物モデルの生存率と多臓器障害を評価した。虚血時間の延長により重症化し、また腸管虚血再還流による多臓器障害が起こることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床では腹膜炎、肺炎などそれ自体であれば軽症であっても、それが組み合わさることで敗血症がより重症化することは多い。本検討ではそのような状況を想定したtwo hit動物モデルに対して、その重症化のメカニズムと治療薬としてインターフェロンβの効果を検討することで、敗血症の病態把握につながる結果としての意義がある。また同様に虚血再還流による多臓器障害やその免疫機能に与える影響を検討することで、その後の侵襲による重症化に与える影響を検討することは同じく敗血症の重症化のメカニズム解析につながる。
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