研究課題/領域番号 |
17K17046
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
高三野 淳一 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (70769281)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 敗血症 / サイトカイン / 血液浄化 / 敗血症モデル / 血液浄化療法 / 集中治療 / 集中治療医学 |
研究成果の概要 |
敗血症による死亡や合併症は,過剰な炎症性サイトカインによる臓器障害と過剰な抗炎症性サイトカインによる免疫不全により引き起こされると考えられており,過剰となったサイトカインを血液浄化により調節しサイトカインのバランスを整えることで治療に役立つと考えた.本研究では,数日にわたり敗血症状態が遷延するラット敗血症モデルを構築することができた.罹患期間毎の複数のサイトカインの変動を確認している.敗血症状態を維持することにより組織学的に臓器障害が確認され,長期に遷延した敗血症をよく再現する新規のモデルであると考えた.このモデルを用いてサイトカインバランスの是正による治療効果を今後検討していく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症は現在医学でも致死率の高い疾患であるが,抗菌薬投与や感染巣のデブリードマン以外には根本的な治療がなく,治療の主体は全身管理である.過剰な炎症により臓器障害が引き起こされることに対し,炎症を強力に抑制する戦略がこれまで試みられたが臨床応用された治療法はない.感染に抵抗できる免疫力残しつつ臓器障害をきたさないサイトカインのバランスを保つという戦略が新たな敗血症治療になりうると考えている.今回構築した新たな敗血症動物モデルは長期の罹患期間に応じたサイトカインプロファイルを明らかにし,敗血症を原因とした臓器障害を再現するモデルである.敗血症の病態に基づく治療戦略開発の第一歩であると考える.
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