研究課題/領域番号 |
17K17050
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松浦 裕司 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10791709)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 爆発 / 慢性外傷性脳症 / mild TBI / 衝撃波 / 頭部爆傷 / 行動異常 / 衝撃波外傷 / blast injury / 頭部外傷 / shock wave / depression like behavior / 衝撃波頭部外傷モデル / 免疫染色iba1 / 体重変化 |
研究成果の概要 |
本研究では新たに軽症頭部爆傷ラットモデルを作成し病態を評価することを目的とした。ラットの頭頂部に作用させる衝撃波のピーク圧は646.2±70.3kPaであった。このモデルは肉眼的およびHE染色においても出血はなく、Y迷路試験および強制水泳試験で爆傷群において、異常行動(短期記憶障害、うつ様行動)が確認された。11.7TのMRIでは、2週間をピークに両側海馬の領域にDWIで高信号域を認めた。免疫染色では、同領域にiba-1、GFAP、NeuN染色で有意な差を認めた。本モデルは軽症頭部爆傷後の慢性期にかけての行動異常と脳実質の微細な炎症性変化を捉えていることが示唆され、今後の研究の基盤となりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は頭部局所の軽症爆傷モデルであり、ヒトで問題となっている急性期以降の症状を表現しているモデルを作成できた。そのモデルにおいて超高磁場MRIや免疫組織学的変化を捉えることができ、慢性的な炎症性変化が病態を形成していることが示唆され、今後のさらなる病態の解明や治療介入を試みるよいモデルになりうる。また、軽症頭部爆傷で生じる症状は、負傷者がさらに多い脳震盪など軽症頭部外傷でも見られ、類似点が多いため、本研究の成果は応用できる可能性がある。
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