研究課題/領域番号 |
17K17053
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田邉 優子 広島大学, 病院(医), 助教 (60793445)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ARDS / pneumonia / Pneumonia / 肺炎 / 原因菌 / 次世代シークエンサー / 消化管細菌叢 / ウイルス / 感染症 |
研究成果の概要 |
ARDS(重症呼吸不全)患者の気道上皮被覆液検体から細菌の全ゲノム核酸を抽出し、次世代シークエンス法を用いてARDSの常在菌叢パタンを解析した。結果、Staphylococcus、Streptococcus、Enterobacteriaceaeの菌量と予後との相関が示された(Respir Res. 2019;20:246)。また、病原体が証明されているARDS患者の方が、病原体が証明されていないARDS患者よりも死亡率が有意に低かった。さらにARDS患者において、病原体の証明は院内生存率上昇の独立した因子であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性呼吸窮迫症候群(Acute respiratory distress syndrome:ARDS) は肺胞上皮傷害、肺血管透過性亢進を主体とする致死的呼吸不全である。その原因はいまだ完全には明らかにされていないため確立された薬物的治療法も存在せず、死亡率は未だ40%と高いままである。このため、ARDSの病態解明・新規治療法開発はわが国が率先して行うべき重要性の高い課題であった。本研究はARDS患者に対してBALを含む診断ワークアップの予後への影響を調査した初の研究であり、社会貢献的意義があるものと考える。
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