研究課題/領域番号 |
17K17058
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
文屋 尚史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50721586)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 乳酸 / 敗血症 / 嫌気性代謝 / ストレス反応 / アドレナリン |
研究成果の概要 |
敗血症における乳酸上昇が嫌気性代謝と呼ばれる酸素運搬に起因するものだけでなく、感染に伴う侵襲ストレスによるアドレナリン分泌による乳酸生成が、敗血症における乳酸上昇に大きな役割を果たしていることを証明することを目的とした。 敗血症における乳酸上昇には複数の経路が関係するとされる。経路の中で酸素運搬低下による乳酸上昇の関与が大きいとされる。まず低酸素ストレス負荷を行い、アドレナリン分泌の無い副腎摘出ラットと対象群を比較した。結果、酸素化・血圧・心拍数・ヘモグロビン値に差の無いラット間でアドレナリン値と乳酸値に関連を認めた。乳酸上昇の機序の一つがアドレナリンによるストレス反応であること示唆できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症における乳酸上昇が死亡率上昇と有意に相関する独立した予後予測因子である。この乳酸上昇が従来言われていたような、酸素運搬主体の考え方である嫌気性代謝ではなく、アドレナリンの関与するストレス反応であることを示すことで、酸素運搬を改善させる治療以外の、侵襲を軽減する治療に注目させるメッセージになる可能性がある。 今回の研究の結果は、酸素運搬にほぼ差がないラット間でアドレナリン-乳酸の間に関連性を示すことができたことから、乳酸が上昇するような死亡率の高い病態の治療の際は、酸素運搬に関わる要因以外の他の要因にも治療介入を検討する必要があることに着目するという教訓を伝えられたのではないだろうか。
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