研究課題/領域番号 |
17K17068
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
和田 剛 東邦大学, 医学部, 客員講師 (70648170)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心静止 / 心肺蘇生法 / パーカッションペーシング / マイクロミニピッグ / 伸展活性化チャネル / 薬物誘発性QT延長症候群 / Mechanophysiology / 虚血再灌流モデル / 進展活性化チャネル / 外科 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
マイクロミニピッグ心静止モデルに対するパーカッションペーシングの影響を胸骨圧迫および電気的ペーシングの効果と比較した。パーカッションペーシングにより誘発された体血圧と脈圧の持続時間は電気的ペーシングのそれらに匹敵し、伸展活性化チャネルの開口がその機序に寄与すると考えられた。次に、パーカッションペーシングのベプリジルで誘発した洞徐脈およびQT延長症候群モデルに対する効果を評価した。パーカッションペーシングは誘発電気活動と有効な体血圧を誘発し、致死性心室性不整脈を引き起こさないことが判明した。パーカッションペーシングを臨床現場で活用するためにはさらなる詳細な機序や有効な条件の解明が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
症候性徐脈性不整脈に対する機械的ペーシングはしばしば救急医療の現場においてすぐに治療することが困難な場合があり、簡便ですぐに開始できる心肺蘇生法の開発が求められている。一方で、パーカッションペーシングは心臓振盪のような致死性不整脈を引き起こすリスクが懸念されていた。本研究は、マイクロミニピッグ心静止モデルと薬剤誘発性洞徐脈およびQT延長症候群モデルに対するパーカッションペーシングの有効性と安全性を評価した。今回得られた結果は、パーカッションペーシングが症候性徐脈性不整脈に対する機械的ペーシングとの橋渡しとなるための重要な知見となることが期待できる。
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