研究課題/領域番号 |
17K17071
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
原 嘉孝 藤田医科大学, 医学部, 助教 (30596812)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 活性化顆粒球 / 敗血症 / 臓器障害 / 免疫制御血液浄化システム |
研究成果の概要 |
敗血症など活性化顆粒球が深く関わる病態に対する新しい治療法として、我々は顆粒球除去カラムであるアダカラムとサイトカイン吸着膜を組み合わせた免疫制御血液浄化システムの構築に取り組んでいる。本研究において、ブタ敗血症モデルを用いて次の結果を得ることができた。アダカラム通過によるサイトカイン産生は認められなかった。ブタにLPSを投与すると好中球の貪食能、接着能は亢進したが好中球数は減少した。その後動員される好中球は貪食能、接着能が低いことが判明した。以上のことから、敗血症に対するアダカラムの臨床使用は、サイトカイン産生をそれほど惹起することなく施行できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、生体ブタを用いたin vivo における免疫制御血液浄化システムの安全性を確認することができた。本邦においては、これまで「感染症を合併した患者及び合併が疑われる患者」並びに「顆粒球数2000/mm3以下の患者」に対してのアダカラムの使用は禁忌であったが、2018年5月、上記患者に対する使用が禁忌の項から外された。以上のことより、敗血症を初めとする重症病態の治療法として、免疫制御血液浄化システムの臨床応用への可能性が示唆される。
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