研究課題/領域番号 |
17K17072
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
加藤 由布 藤田医科大学, 医学部, 特別研究員 (50773412)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | NETs / 敗血症 / リコンビナントトロンボモジュリン(rTM) / 臓器障害 / 多臓器不全 / DIC / NETosis / 好中球細胞外トラップ (NETs) / 好中球細胞外トラップス(NETs) / リコンビナントトロンボモジュリン |
研究成果の概要 |
近年、敗血症の病態悪化にNeutrophil Extracellular Traps (NETs)の関与が注目されている。本研究では多臓器におけるNETs の形成とリコンビナントトロンボモジュリン(rTM) によるその抑制効果を検討した。敗血症モデルマウスにrTMを投与した結果、72時間後の生存率は100%に改善し、臓器内のNETs形成を防ぎ、サイトカイン濃度の上昇は抑制された。TMが臓器内でのNETs形成を抑制したことにより、immunothrombosisの拡大を防ぎ、組織障害と微小血管閉塞を防ぐことで、炎症を抑え、生存率が改善された可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NETs が過剰に産生されたり、うまく分解されないなどの制御不全がおこると様々な炎症性疾患、自己免疫疾患、血栓性疾患につながることが報告されている。NETs の放出を適切に制御することは、様々な炎症性疾患や病態に対する新たな治療戦略として注目されている。rTM が臓器内のNETs 形成を阻害する可能性を解明することにより、凝固反応と炎症反応といったrTM の免疫機構への新たな作用機序を明らかにし、rTM 製剤の投与タイミングや抗炎症作用などを明確にできれば臨床の現場において新たな治療戦略をもたらしうると考えている。
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