研究課題/領域番号 |
17K17076
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
星野 耕大 福岡大学, 医学部, 講師 (40762266)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 超音波 / 急性肝不全 / トロンボモジュリン / ソノポレーション / sonoporation / 効果増強 / Phosphatidylserine / 薬学 |
研究成果の概要 |
本研究では急性肝不全モデルに対してトロンボモジュリン製剤投与後に肝臓に超音波を経皮的に照射した。トロンボモジュリン製剤投与後に超音波を照射する群は、トロンボモジュリン単独群と比較して血漿中AST、ALT、HMGB-1値は有意に低かった。また病理学的検討においてもトロンボモジュリン製剤に超音波照射を加えることで、肝傷害やアポトーシスは有意に改善を認めた。一方で肝組織内におけるトロンボモジュリン製剤の濃度に変化は認められなかった。 結論として、急性肝不全モデルにおいて、超音波照射はトロンボモジュリン製剤の効果を増強させる作用が確認された。一方でメカニズムの解明には追加検討を必要とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、超音波照射がトロンボモジュリン製剤の効果を増強させる効果が認められた。トロンボモジュリン製剤は副作用である全身の出血合併症が問題となり、高用量の投与は危険である。そのため低用量のトロンボモジュリン製剤に超音波照射を加えることで、副作用のリスクを抑えた上で、効果を最大限に引き出すことができるため、理想的な治療法となる。 また、超音波はすでに日常診療で広く用いられているため、臨床への応用は極めて容易である。 さらには、他の薬剤にも応用できる可能性があり、超音波の新たな活用法を切り開いた意義ある研究である。
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