研究課題/領域番号 |
17K17077
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
三宅 伸完 産業医科大学, 大学病院, 助教 (10644023)
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研究協力者 |
王
吉田 安宏
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 好中球 / ダイナミン / 酸化ストレス / TLR4 / エンドサイトーシス / ROS / PM2.5 / 越境汚染物質 / ネトーシス |
研究成果の概要 |
粒径の違うシリカ粒子で好中球を刺激後、フローサイトメーターで解析した所、1 μmの粒子が最もエンドサイトーシス(食)されることが示され、ダイナミンのPHドメイン阻害剤はエンドサイトーシスを抑制した。TLR4KOマウス、MyD88 KOマウス由来の好中球では粒子のエンドサイトーシスが減少し、エンドサイトーシスにより酸化ストレスが誘発されたが、抗酸化剤NACの存在下では促進された。HO-1、p62の発現量はエンドサイトーシスにより増強され、ダイナミン阻害剤で減弱した。好中球はエンドサイトーシスによりIL-6やTNF-αなどの炎症性サイトカインを産生した。これらの産生もダイナミン阻害剤で抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、粒子状物質の粒子径の相違が好中球のエンドサイトーシスや活性酸素種の産生にどのように影響するかを解明した。好中球の粒子状物質のエンドサイトーシス能は粒径により異なり、特に1 μmの粒子は効率よくエンドサイトーシスすることが明らかになった。抗酸化剤NACがエンドサイトーシスを促進することから、活性化した或いは炎症部位に浸潤した好中球では、エンドサイトーシスがROS産生の第一歩となっているのかもしれない。 生活環境下では、色々な粒子に曝露されていることが予想され、それらを予防する際に、標的細胞、或いは標的分子を絞るなど、上記の成果が応用できるものと考えている。
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