研究課題/領域番号 |
17K17080
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
矢島 健大 東北大学, 歯学研究科, 助教 (40779550)
|
研究協力者 |
市川 博之
佐藤 匡
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 歯髄 / 神経ペプチド / イオンチャネル |
研究成果の概要 |
歯髄疾患における神経ペプチドやイオンチャネルの役割を明らかにするために、ラット臼歯に露髄処置を施し、歯髄疾患モデルラットを作成した。露髄処置後の時間経過とともに、歯髄内から根尖孔外へ炎症性細胞が浸潤することがわかった。免疫組織学的評価から、歯髄において、露髄処置後にPACAPを含む神経線維がCGRPによる神経原性炎症を抑制している可能性が示唆された。また、中枢においてPACAPが歯髄疾患に伴う痛み感覚を抑制している可能性も示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯髄疾患は痛みを伴うことが多く、時には歯の喪失の一因となる。この病態に対して、痛み感覚やその抑制に関わる神経ペプチドやイオンチャネルのうち、PACAPが神経原性炎症や痛み感覚を抑制している可能性を示唆した。このことはこれまでに知られていなかった、学術的意義の大きな成果である。今後は病態の把握だけでなく、PACAPを用いた疾患の治癒方法の探索へと発展が期待できるため、社会的意義も大きいと考える。
|