研究課題/領域番号 |
17K17082
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
斎藤 浩太郎 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10733719)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 象牙芽細胞 / オステオポンチン / 窩洞形成 / マウス / 器官培養 / DMP1 / 歯学 |
研究成果の概要 |
野生型マウスおよびオステオポンチン遺伝子欠損マウス(Opn KO)を用いてin vivo窩洞形成実験、in vitro器官培養実験を行い、Dmp1の発現およびnestin陽性象牙芽細胞様細胞の分化率を比較した。窩洞形成実験モデルでは、術後3から7日において、Opn KOでは野生型と比較してDmp1の発現が上昇していた。また、器官培養系では、Dmp1 siRNA処理群において、有意差は認められなかったものの、Nestin陽性象牙芽細胞細胞の分化率が低下していた。以上より、DMP1は歯の損傷後の象牙芽細胞様細胞の分化過程において重要な役割を担うことが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の損傷後に新たな象牙質を形成する象牙芽細胞の分化機構の解明は、将来の歯髄再生治療を実現するのに必須の課題である。本研究では、オステオポンチンおよびdentin matrix protein 1(DMP1)に着目し、これらを抑制するマウスモデルおよび培養実験系を用いて、象牙芽細胞の分化率を比較検討した。オステオポンチンおよびDMP1のいずれも、抑制した系において、有意差はないものの、象牙芽細胞の分化率が低下する傾向を示した。この結果から、DMP1およびオステオポンチンは歯の損傷後の象牙芽細胞の分化を制御する重要な因子である可能性が示唆された。
|