研究課題/領域番号 |
17K17083
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹内 洋輝 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (40572186)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 分子生物学 / 組織工学 / 細菌学 / 歯周病 / Porphyromonas gingivalis / 歯学 |
研究成果の概要 |
歯周病の細菌学的要因の1つと考えられているPorphyromonas gingivalis の歯周病発症に関わる分子基盤の解析を行った. その結果,P. gingivalis は細胞間結合のうちtight junction の関連タンパク質であるJunctional Adhesion Molecule-1 (JAM1) を,本菌が産生するプロテアーゼであるGingipain 依存的に分解することを発見した.P. gingivalis はJAM1 を選択的に分解し,歯肉上皮組織のバリア機能を低下させている可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本国における歯周病患者の割合は増加しているが,歯周病の病因論には不明な点が多い.歯周病菌Porphyromonas gingivalis が特異的に分解する上皮バリア関連タンパク質を明らかにすることは,歯周病の発症機序を分子生物学的に調べることを可能とする.また,歯肉上皮組織の作成法を確立することは,歯周病の未病の段階でのヒト生体組織の形態学的解析を可能とする.さらに,歯周病の宿主要因を遺伝学的に調べることを可能とする.P. gingivalis の感染機構を明らかにすることは,本菌の宿主への長期感染を制御できる可能性がある.
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