研究課題/領域番号 |
17K17086
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐々木 宗輝 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10706336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リン / 骨細胞 / オートファジー / 老化 |
研究成果の概要 |
本研究は,骨の老化メカニズムを解明するために骨細胞,リン,オートファジーに注目した.老化加速因子であるリンの濃度を調整した餌をマウスに与え,それぞれの変化を確認した.高リン食を与えた群では,老化を示す身体的な特徴を示した.リン食濃度調整食を与えた群では,オートファジー特異的なタンパク質の発現が変化したことから,血中のリン濃度はオートファジー作用に影響を与えると示唆された.さらに大腿骨から採取した細胞を培養した骨細胞様細胞を用いた実験では培養液のリン濃度の変化によってオートファジー関連タンパク質の発現が変化した.以上から血中リン濃度の変化がオートファジー作用へ影響を与えることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢社会となった日本において高齢者のQOLの向上は充実した老後を過ごすために重要である.そのために身体の健康は大切で,骨折は寝たきりになる原因のひとつであることから,その予防は重要課題である.一方で,日本の医療費は年々増加の一途をたどり,年齢別に見た医療費は高齢者が50%以上を占めることから高齢者の健康増進は医療費を下げる面からも必要である.今回の研究結果は,骨の老化メカニズムを明らかにする一助になると考えられる.
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