研究課題/領域番号 |
17K17092
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉本 由紀 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 日本学術振興会特別研究員 (40735304)
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研究協力者 |
宿南 知佐
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | Msx2 / Sost / Scx / iPS / 歯根形成 / 歯周靱帯 / ScxGFP iPS / 骨格形成 |
研究成果の概要 |
本研究課題を通して、歯根を含めた頭頚部に疾患または形成不全を示すモデルマウスが樹立された。Sclerostin、Msh homeobox 2、Scleraxis欠失マウスの解析を通して、これまでに報告されている表現系以外の発見も含まれていることに関しては期待以上の成果と考えられる。また樹立したScxGFP iPS細胞は腱・靱帯・歯周靱帯細胞への分化誘導系の構築に有用であることが示された。さらに単層培養でScxGFP iPS細胞からGFP陽性となるin vivoの分化誘導系が樹立され、それを用いて腱・靱帯・歯周靱帯細胞への分化過程における液性因子や低分子化合物の影響が明らかになりつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疾患モデルマウスの解析ではこれまでに報告されている表現系以外の発見も含まれており、今後さらに歯科領域を含めた頭頚部形成に関与する新たな分子機構の解明につながる可能性がある。ScxGFP iPS細胞を用いたin vitroの腱・靱帯・歯周靱帯細胞への分化過程が可視化できる分化誘導系の構築は国内外でも例を見ない。これまでに個体解析から得られた情報を、本研究で構築した分化誘導系を用いて検証することによって、腱・靱帯・歯根形成過程において前駆細胞に及ぼす影響を明らかにすることが可能となる。本研究の成果を活用することで、細胞を用いた組織再生医療へと応用できる知見が得られると期待できる。
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