研究課題/領域番号 |
17K17105
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
宮本 大模 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10571680)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 放射線性口腔粘膜炎 / Platelet Rich Fibrin / 頭頸部癌 / 非吸収性液状機器 / Myeloperoxidase / ミエロペルオキシダーゼ / 唾液 |
研究成果の概要 |
臨床試験「下顎埋伏智歯抜去後の術後疼痛に対するPlatelet Rich Fibrin(PRF)による鎮痛効果の検討」を行い、Platelet Rich Fibrin(PRF)の創傷治癒効果、鎮痛効果についての検討を行った。その結果、PRFは創傷治癒効果および物理的防御による鎮痛効果を併せ持つことが分かった。また口腔粘膜炎に対して物理的保護作用のみ有するエピシルを用いて動物実験を行い、口腔粘膜炎に対する物理的保護作用の有効性について検討した。口腔粘膜炎を物理的に保護することで体重低下を抑制すると共に口腔粘膜炎の重症化も抑制することを明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部癌患者に対して放射線治療を行った場合、ほぼ100%の割合で口腔粘膜炎が発症し、粘膜炎が重症化することで会話障害や摂食障害が生じ治療の中断や中止の原因となるため、頭頸部領域の放射線治療を行う場合、口腔粘膜炎のコントロールは非常に重要な課題である。本研究により物理的防御が放射線性口腔粘膜炎重症化抑制の一端を担っていることが明らかになった。またPlatelet Rich Fibrin(PRF)について創傷治癒効果とともに物理的防御や鎮痛効果を併せ持つことを明らかにした。今後PRFが放射線性口腔粘膜炎に対する有効な治療薬として期待できる。
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