研究課題
若手研究(B)
本研究は膜型メタロプロテアーゼADAM10の免疫学的な機構を明らかにすることを目的とした。樹状細胞(DC)特異的にADAM10を欠損させたマウスの解析から,脾臓におけるconventional DC2の分化にADAM10は必須であることが明らかとなった.また,このマウスの解析 では末梢血中のFLT3L濃度が低下していた。それらの結果からマウス線維芽細胞特異的にADAM10を欠損させた線維芽細胞の培養の実験を行い、cDC2がFlt3Lの新たな供給源であることを示した。以上よりDCの分化にADAM10を介するFLT3Lの関与が存在する可能性を示した。
本研究により、獲得免疫の要となる樹状細胞の臓器特異的な一つの分化機構の可能性を示し、FLT3Lの新たな産生細胞の発見、ADAM10による免疫調整機構の発見により、今後の樹状細胞の研究に新たな方向性を見出した。特にcDC2は液性免疫の中心となるCD4 +T細胞の分化を誘導する細胞であり、局所におけるB細胞い機能や抗体の産生能などへの影響をさらに解析することで免疫疾患への新たなアプローチや炎症制御、ワクチン開発、腫瘍免疫の治療戦略の基盤として役立つこと期待している。
すべて 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 3件)
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America
巻: 116(29) ページ: 14714-14723
日本口腔内科学会雑誌
巻: 25 号: 1 ページ: 25-30
10.6014/jjsom.25.25
130007777744
漢方と最新治療
巻: 28(4) ページ: 361-370
巻: 28(4) ページ: 371-380
日本歯科東洋医学会誌
巻: 1 ページ: 1-4
日本口腔内科学会
巻: 23巻1号 ページ: 1-8
130006295401