研究課題/領域番号 |
17K17117
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
秋山 茂範 東北大学, 歯学研究科, 研究科研究員 (50747574)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 歯科材料学 / バイオアクティブ材料 / 再石灰化 / 脱灰抑制 / バイオアクティブガラス / イオン徐放性 / 歯学 |
研究成果の概要 |
近年,高齢者の根面う蝕が急増している.その予防や初期治療には再石灰化を試みながら管理することが求められる.現状のフッ化物適応などのホームケアのみでは高齢者の健康状態によっては確実な管理は困難である.本研究では,水溶性バイオアクティブガラスを配合したマルチイオン放出性コーティング材料を新たに開発し,根面う蝕に適した新規処置手段の確立を目的とした. 溶出イオン測定により,フッ素等のイオンを放出するガラスの作製ができたことを確認した.また歯質接着性のあるバイオアクティブガラス配合コーティング材料を開発した.しかしながら,コーティング材料を臨床応用するためには長期安定性などのさらなる検討が必要である.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
pHやイオン種が自由に選択可能な根面う蝕予防・治療に適した水溶性バイオアクティブガラスを開発でき,本ガラス配合のコーティング材料を検討したことは,非侵襲的治療法でMIの理念に則った意義の深い研究であり,学術的意義は大きい.根面う蝕の予防や治療の選択肢を増やすことができ,次世代の診療システムを構築する上で社会的意義のある研究となり,患者のQOL向上のための臨床応用可能なコーティング材開発の一歩となった. さらに超高齢化社会を迎える日本が根面う蝕に対する処置方法を世界に先駆けて発信する点に意義があり,歯科医療のさらなる発展に貢献できる.
|