研究課題/領域番号 |
17K17122
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 礼奈 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (40613609)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | イオン徐放能 / 最小限の侵襲 / レジンセメント / 象牙質接着性能 / 光干渉断層計 |
研究成果の概要 |
健全エナメル歯質をOCTを用いて観察すると、空気 とエナメル質の光の屈折率の違いから、エナメル質表面で光が反射し輝度が上昇し白く見える。エナメル質脱灰部も輝度が上昇し、周囲の健全エナメル質と比較すると白く見える。これは、脱灰によりエナメル質に微小な欠陥が形成された部分に水や組織液が侵入し、屈曲率の変化が生じるためである。歯質の脱灰の状態 とミネラル密度と屈折率の変化に相関があり、脱灰により近赤外線レーザーの減衰係数が変化し、画像深度が低下することがわかっている。 本研究では、イオン徐放能と酸緩衝能を併せ持つS-PRGフィラーは、周囲エナメル質への脱灰抑制効果が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非侵襲的である再石灰化療法は、初期のエナメル質齲蝕を管理する際の最小限の介入治療として有用であるが、う窩を形成し修復治療を必要とする状況には日常臨床で多く直面する。疾病の原因である口腔細菌叢の改善を図り、患者教育を行い、う蝕の脱灰・再石灰化という流動的な現象への積極的な介入をして、発症と進行を抑制する治療を採用することが提唱されているが、その上で、進行を停止することができないう蝕や機能的、審美的に問題のあるう蝕に対して、歯質を切削する際に「最小限の侵襲」にとどめる必要がある。
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