研究課題
若手研究(B)
近年の目覚ましい接着歯学の発展に伴い、高い接着強さを示す接着性レジンや強度の高いコンポジットレジンが開発され臨床応用されているが、ボンディング層における吸水劣化とそれに伴う機械的強度の低下によってその長期耐久性については未だ研究、改良が必要である。本研究では新たな重合開始材を応用しボンディング材の重合率を向上させることで、ボンディング層における吸水率の低下と機械的強度の向上が確認できたため、コンポジットレジン修復における長期耐久性のさらなる向上に寄与することが期待できる。
現代の歯科治療において、“Minimal Intervention(MI)”コンセプトに基づく接着性レジンとコンポジットレジンを用いた接着歯科治療は、臨床的有効性と経済的効率性の観点から患者に大きな利益をもたらすことから世界中で幅広く普及しており、本研究はコンポジットレジン修復の長期耐久性の向上に寄与することが期待される。できる限り歯を切削せずに治療を行うことは歯の寿命を延ばすことにつながり、現在の超高齢社会において口腔健康の維持という点で非常に有効だと考える。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件)
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