研究課題/領域番号 |
17K17129
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
呉本 勝隆 大阪大学, 歯学研究科, 特任研究員 (40734306)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 根管治療 / バイオフィルム / アジスロマイシン / ラット / 根尖孔外バイオフィルム / 感染根管治療 / SEM / 歯内療法 / 根尖性歯周炎 |
研究成果の概要 |
in vitroにおいて抗バイオフィルム効果をもつことが報告されているマクロライド系抗生物質アジスロマイシン(AZM)をラットに経口投与することで、in vivo にてAZMの根尖孔外バイオフィルムに対する効果を検討した。微細形態学的観察の結果、AZM投与群では細菌様構造は散見されたものの、バイオフィルムは認められなかった。すなわち、形成された根尖孔外バイオフィルムは、AZM の経口投与によってバイオフィルム構造を失い、縮小・消失する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根尖孔外にバイオフィルムが形成されると、根管内から除去することが不可能であるため外科的歯内療法や抜歯以外に治療の手段がなかった。しかし、本研究によって根尖孔外バイオフィルムに対する薬剤の効果が認められれば、これまで治療困難であった難治性根尖性歯周炎の新たな制御法が確立されることとなる。小動物 (ラット) の in vivo モデルで薬剤の効果を評価することが可能となれば、独創的かつ臨床的な方向性に示唆を与える貴重な結果が得られると期待される。それだけでなく、その他機械的除去が困難なバイオフィルムによる感染症に対しても制御戦略の確立に大きく貢献することが期待される。
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