研究課題/領域番号 |
17K17131
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
米田 直道 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (80781640)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | バイオフィルム / 根管治療 / 高周波 / ラット / 感染根管治療 / マイクロCT / 歯学 / 歯内治療学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ラット感染根管治療モデル上でおこなった高周波電磁波療法が根尖病変の体積および根管内細菌量に及ぼす影響を評価した。まず、マイクロCTによる根尖病変の体積計測の結果、高周波電磁波照射群の根尖病変体積は6週間後以降根管治療群と比較して有意に減少したことが明らかとなった。次に、高周波電磁波照射直後の根管内の細菌量をリアルタイムPCRおよびATP測定にて定量した結果、どちらの評価方法においても、照射群と非照射群の間に統計学的有意差は認めなかった。 以上より、高周波電磁波照射は殺菌作用以外のメカニズムにより根尖病変の治癒を促進することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでラットに根尖病変を形成し、病態の進展を観察した病態モデルの報告は多く見受けられるが、その根尖病変を根管治療によって治癒させ、そのメカニズムを解析した報告は国内外ともに皆無である。ラット根管治療モデルの開発により、根尖病変と根尖孔外バイオフィルムの関係を明らかにできることのほか、これまでin vitroでしか効果を評価できなかった様々な薬剤・治療手法を、in vivoによって評価することが可能となる。これによって、根尖孔外バイオフィルムに対する新たな制御法の臨床応用への道が開かれるだけでなく、通常の根尖性歯周炎治療の際の制御戦略に大きく貢献することが期待される。
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