研究課題/領域番号 |
17K17132
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
廣瀬 奈々子 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10780819)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 窩洞清掃剤 / 第四アンモニウム化合物 / 抗菌性モノマー / Streptococcus mutans / 抗菌性 / 歯学 / う蝕 |
研究成果の概要 |
本研究では、クロルヘキシジン水溶液、消毒用エタノール、および抗菌性モノマー12-methacryloyloxydodecylpyridinium bromide (MDPB)の窩洞清掃剤としての有効性を検討するため、各窩洞清掃剤の象牙細管への浸透深さを評価するともに、Streptococcus mutansによる感染象牙質モデルを用いて、それらの抗菌効果を検証した。その結果、MDPB含有窩洞清掃剤は、他の2種の窩洞清掃剤よりも高い象牙質浸透性と抗菌力によって、象牙細管内に存在するS. mutansを効果的に死滅させることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Minimal Interventionの理念に基づいたう蝕治療では最小限の切削介入が重視されるため、感染歯質の取り残しが生じるケースも少なくない。本研究により、試作MDPB含有窩洞清掃剤を使用することで、感染歯質の取り残しを始めとして、修復処置に際して起こりうるさまざまな細菌感染を確実に制御できることが明らかとなった。したがって、MDPB含有窩洞清掃剤が実用化されれば、う蝕歯の修復治療の成績向上がもたらされ、また、これまで抜髄の適応とされていた症例において歯髄を保存できる可能性が高まり、従来に比べて生体侵襲性の低い修復治療体系の確立に繋がるものと期待できる。
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